2015年9月28日月曜日

広島2-1阪神(9月26日・マツダスタジアム) 広島5-2阪神(9月27日・マツダスタジアム)

今日の試合。
8回表。無死満塁。
得点できず。。。。orz

その裏。
1点リードされた展開で福原投入。
2点失点。。。。orz

その前の、赤松に3盗されたのが信じられませんでした。
完全に注意力が散漫。
そこから、スクイズ警戒のあまりのタイムリー。
やれやれ。

やることなすこと、裏目裏目。
というより、昨日から細かいミスが多い。
今日は大和のベースカバー。ついでに走塁ミス(ショートライナーで飛び出してゲッツー)。
昨日はマートンの、いつもながらの緩慢プレー(前田健太のレフト前ヒットが二塁打に)。

そして、どうやら福留が足を痛めている様子。
最終打席は全力疾走ができず。

オ・スンファンも登録を外れ。

勝てる要素がどんどん減ってきました。

というか、こんなチームがクライマックスとかに行っていいんだろうか。
5割を割っちゃったし。

今日も12残塁。
打てない。点が取れないでは、投手に掛かる負担が大きすぎます。

今日も岩崎は異例の中4日登板。
はじめからこういう構想だったのかどうか。

毎年恒例の、9月失速。
泣いても笑っても残り4試合。

なんとか、意地を見せてもらいたいところなんですけど。
おねがいします!

2015年9月26日土曜日

【ヘンデル】クリストファー・ホグウッド(三澤寿喜訳・東京書籍)

今度、ヘンデルを歌うのです。「主は言われた」という、あまりメジャーじゃない曲。
で、ヘンデルのことをちょっと調べてみようと思ったのですが、これがほとんど資料がない。
あるのは「メサイア」のことばかり。

ヘンデルは「1曲だけの作曲家」とも揶揄されているらしい。そういえばバッハほどは曲のバラエティがない。思いつく曲が少ない。

そんなことで関連書籍がほとんどないに等しい。
やっと見つけたのがこれ。
古楽演奏のパイオニア(というより第二世代というべきか)のクリストファー・ホグウッドによる著作。
日本語版序文には、日本でメサイアの指揮をした折、その後のレセプションで
「ヘンデルって、オラトリオ以外に曲を作っているのですか?」
と出演者から訊かれた、というエピソードを書いている。

ヘンデルはバッハやモーツァルトほど、手紙を書かなかったらしい。おかげで、生前から人気作曲家であったにもかかわらず、その私生活はほぼ謎のままであるらしい。
そういうわけで、この著作も、その出典の多くはかつての伝記作家がヘンデルの弟子から聞書きしたものを下敷きにしている。

で、肝心の内容ですが。
はっきり言って、あまり面白くありません。

元の書き方が面白く無いのか、翻訳がまずいのか。
おそらくその両方だと思われます。
オペラ「ジュリアーノ・チェザーレ」というのは、まあその通りに発音するのかもしれないけれど、普通は「ジュリアス・シーザー」と言いますわな。
「マスク」は「仮面劇」としておいてくれた方が、読みやすい。

そのあたりは、巻末の注にまとめてあるので、参照すれば済む話ではあるのだけれど。
本編500ページのその巻末にある資料をいちいちめくるのは骨が折れる。

つまりは、そういう労力を惜しまない「研究」のためなら、この著作はある程度役に立つ、といったところ。
特段楽しいエピソードが載っているわけでもなく、前述のように、人間ヘンデルについての謎は解明されないまま。
そして、英国では常識と思われる前提(歴史的な)については、ほとんど説明もなし。
極めつけは巻末年表に、略号(QT劇場とか)の説明が一切載っていない。

なんとか最後まで読むには読んだけれど。

中日4-2阪神(9月24日・ナゴヤドーム) 広島0-3阪神(9月25日・マツダスタジアム)

昨日の試合でがっくり。今日の試合でほっ。
毎日忙しいです。

中村GMの急死。和田監督の去就報道。
人気球団ゆえのあれこれ。
なんか可哀想になってきますね。もちろん、選手たちが、ですが。

もっと試合に集中できる環境を整えてあげたいところなんですけど、ファンとしてはいろんな事情も知りたい。
いや、勝手なことばっかり言っているのは分かってるんですけどね。

さて、そんなことより、今日の試合。
ついにテレビ中継もなくなってしまいました。やれやれ。
それでも、福留の2ラン。マートンのタイムリーで先制すると、能見は粘りのピッチング。リリーフの福原、オ・スンファンも今日は万全。
久々の屋外球場で、やりやすかったか。ま、関係ないでしょうけど。

細かいミス。小さなほころび。そんなものはもう来年への課題。
今はとにかく勝つしかありません。
なんとか勝ち続けて、CS進出は果たしてもらいたいところです。

2015年9月24日木曜日

巨人3-2阪神(9月23日・東京ドーム)

「絶対に負けられない」試合を落としての連敗。
いやはや。

ここ一番での根性がねえ。
まあ、毎年のことではあるんですけど。

リードされ、追いついても追い越せない。
今日の試合なんか、選手層の違いがあからさまに出た感じです。

ジャイアンツは、亀井が出て、由伸が出て、さらに堂上までいる。
結局最後まで鈴木は温存。
それでも勝ってしまうのですから。

こちらは9回の時点でほぼ野手は出尽くして。
関本に代走も出せない状態。
その関本が、代打の「1本柱」状態。

さらには今日は、オ・スンファンでサヨナラ負け。
ここ数日、安藤が打たれ、福原が打たれ、ついにオ・スンファンまでもが。

なんか、勝てる要素が見つかりません。
こうなったら、あとは運に任せるのみ。
もはや、手詰まり状態です。
それでも野球は、「勝つかもしれない」ことがあるから、期待はしないけれど、諦めないで応援しますけど。

2015年9月22日火曜日

巨人3-0阪神(9月22日・東京ドーム)

ジャイアンツ・菅野の前に打線沈黙。
散発4安打では勝てませんわな。

岩崎は好投だったのですが。
交代せなアカンかったかなあ。
続投でも良さそうやったけどなあ。
まあ、打たれ始めてた、ということはあるかもしれませんが。
そこはベンチの判断ですね。

松田、歳内の若手リリーフは、2死からの投球が相変わらずの課題。
そこからの失点は痛いですね。

高宮は左キラーぶりを発揮したけれど、こちらも登板過多になっていないか心配。
しかも負けてしまったしなあ。

なんにせよ、あと残り9試合というところまできました。
ここまで来たらベンチの采配がどうとか、選手の調子がどうとか、言うてられませんね。
調子が悪くても打つときは打つやろし、打てない時は打てない。

あとは運任せ、かな。
というくらいに達観してきましたわい。

島本理生 さらに

【生まれる森】島本理生(講談社文庫)
【ナラタージュ】島本理生(角川書店)

「生まれる森」は、芥川賞候補にもなったそうで。
ちなみにその時受賞したのは金原ひとみと綿矢りさ。
そう聞くと、これも一緒に受賞してもいいんちゃうのん、と思ってしまう。
ひと夏の恋の物語。と言ってしまえばあっさりしているけれど。
それがどれだけ重たいものがを考えさせる。

わたくしのようなおっさんになってしまうと、主人公の気持ちになったり、ということは出来ないのですが(あたりまえ)、なにか甘酸っぱい思いがこみ上げてくるのは間違いないのです。


「ナラタージュ」は、長編で、ちょっと読むのがしんどかった。
この作家、短編が多いので、余計にね。
高校の演劇部が、文化祭での演し物に人数が足りない、ということで卒業生その他が出ることに。
卒業生の一人・泉の視点で物語が進む。
高校時代の顧問・葉山先生はそのまま顧問を勤めている。
泉は、葉山先生とのあいだにある秘密があったのだった。

というわけで。
前半はどうも話がとろとろと進んで、まあよくある恋愛ものかなあ、などと思っていたのですが。
後半になると俄然物語は波乱に富んでいく、というか、いろんな展開を見せていくのですね。

人と人との心のつながりの有り様は、人によりいろいろ。
時には、他人には理解できないこともあるだろう。
それは、本人たちにも苦しいものなのかもしれない。
きれいごとだけじゃない、苦しみと喜びを感じます。

ちょっと前半部の、高校での演劇までが長くて、残念かなあと思います。
全部読み切ったあとの感慨が大きかったので、余計に。

【スクラップ・アンド・ビルド】羽田圭介(文學界2015年3月号)

ようやく読みました。芥川賞受賞作。又吉「じゃない方」。

介護度5の祖父の口癖は「もう死にたい」。
じゃあ楽に死なせてあげよう、と思う孫。ちなみにただいま無職。たまにアルバイト。
「尊厳を持っての死」にふさわしいのは、「徐々に体力・気力を失わせること」
そのためには、祖父の自立をできるだけ妨げる。
自分でできることでも率先してやってあげる。祖父に体の負担も精神の負担もかけない。
そうすることで「自立」を奪い、徐々に弱らせる。

その反動で(?)、自分は体を鍛える。
自分は最後まで「自立」を失いたくないから。
さらに、祖父の自立を奪うためには、自分に体力・気力が更に必要だから。

老人虐待がテーマかといえは、さにあらず。
主人公の祖父に対する思いは、むしろ愛にあふれている。
だからこその「尊厳死」の考え。

なんともちぐはぐなところが面白い。
重いテーマを軽く軽く扱っているところが(反発もあるだろうが)読んでいて楽しい。

ただ、これ、芥川賞。。。。ううむ。。。というところはあります。

【可愛い世の中】山崎ナオコーラ(講談社)

山崎ナオコーラの新作。

4人姉妹の3女、OLの豆子の結婚譚。
「子供を産むのなら、もう結婚しないと」と決めた結婚。普通じゃないことをしたい。でも変に思われるのも嫌。その葛藤の中で進められる結婚準備。

どこか「ニキの屈辱」のドタバタ結婚版、とも取れる内容。
「わたしは他の人とは違うのよ」と見せたいと思いながら、常識から外れすぎて後ろ指を指されるのは嫌、という心理。

分かるような気がするけれど、結局はそれは我儘なだけじゃないのか。
自分勝手が過ぎる、とも言えますね。

でも、誰しもがそれを望んでいる。今の世の中、みんなそんな状態なのだと思います。
ということを切実に感じ取りました。

でも、もうちょっと迫力があったらなあ。。。。
あと、これって連作になるのだろうか。
他の姉妹のことも、ちょっと気になる。

【Tokyo Dream】LiLy(幻冬舎)

LiLy、という筆名だけで、なんとなく敬遠していたのだが、「25歳までに作家デビューする」と決めて、現在までの道のりを(つまり自伝ですな)綴ったということで、まえがきを読むと意外と(失礼!)まじめに作家として歩もうとしているように見えたので、とにかく先入観を持ってはいけないなという反省も込めて読んでみたのでした。

日本生まれ、アメリカで数年暮らし(両親の仕事の都合?)、日本に帰ってきて、もう勉強の末大学入学、生活のため(?)キャバクラなどでアルバイトをしながら、DJなどをしつつ、作家を目指す。
そして念願かなって作家デビュー!

ほぼブログを読んでいるかのような感覚。自伝というより、日記を読んでいるような。

夢の実現に向けての努力、努力、努力の日々には頭がさがる思いがします。これ、ほんとに。

ただ、読みようによっては、
「わたし、頑張りました」
という自慢話にもとれるし、ただの成功物語、時々新書などで見かける、
「夢をあきらめないで頑張ればこうなる」
の自伝版、というふうにもとれます。

たしかに頑張っているところも見えるんだけれど、よく読むと、肝心なところでは男に頼っていたり(すぐ「同棲!」ということになる?)、それちょっと危ないんじゃないんですか、というところもあったり。

さらに、時々はさまる所感(のようなもの)が、妙に理屈っぽく、さらに倫理観も妙に高すぎて、実際の行動とのギャップに戸惑うことも。
もちろん、人間の考え方は一面的でないから、こういうのもあり、なのかもしれないけれど。

どこか「あざとさ」を感じてしまうのであります。

阪神8-1ヤクルト(9月20日・甲子園) 阪神2-5ヤクルト(9月21日・甲子園)

昨日は大勝。今日は惨敗。
浮き沈みが激しいですね。

昨日は用事があって試合を見れませんでした。
今日はテレビ中継を見ていたのですが、6回裏2死満塁で代打新井良太が空振り三振したところまで見て、外出。

その後がアカンかったみたいですね。

安藤、福原って、大丈夫かなあ。
疲れてきてるような気がするなあ。

そんなこと言っておれない、というベンチの気持ちは分かるけど。
今までの実績とか経験とか、そういうのが当てにならないようになってきているような気がします。

とにかくしんどそう。
で、オ・スンファンが登板する機会が全然ないというのも気がかり。
あいだが開きすぎ?
いざというとき、大丈夫かなあ。

ゴメスに一発が出だしたけれど。
遅すぎるわなあ。
マートンも、守備面での問題。そしてムラっ気。

ここ4試合、メッセンジャー、能見、藤浪で勝てず。
こうなると厳しいですね。
余裕も何もない。
まあ、元々無いですが(^◎^;)

2015年9月20日日曜日

DeNA7-5阪神(9月19日・横浜スタジアム)

12連戦の出鼻をくじく2連敗。。。。
5点をとったはよかったが、それ以上に打たれてしまってはどうしようもありません。

マートンにタイムリー。ゴメスにホームラン。
それもあまり喜べませんね。
とにかく勝たなければいけないわけで。勝てなければどうしようもないわけで。

まあ勝つ時もあれば、負ける時もありますわな。
といってもねえ。今季のタイガースはとにかく少ないチャンスで最小得点→守り切る、というゲーム構想ですから、今日のように得点されてしまうと、追いかけ追いつくのが精一杯で、受け身、受け身での試合展開になってしまいますね。
そして投手陣も疲弊してくる。
今日の福原。決して失投ではないでしょうが。本塁打だけはダメな場面での一発は痛かった。それは先発能見も同じ。筒香の一発が痛かった。
つまりは相手打線が、タイガース投手陣を上回ったという試合ですね。
昨日はミスで失点。今日は昨日よりさらに心配の種を撒いた試合、というところでしょうか。

それにしても。
連敗は痛いです。
と嘆いても仕方ありません。
あと10連続。
頑張ってもらいましょう。

2015年9月19日土曜日

DeNA3-2阪神(9月18日・横浜スタジアム)

いよいよ最後の山場。12連戦の始まりである。
その初戦。
大事な一戦であることは、誰しも分かっていただろう。

結果は。。。

ううむ。

負けるにしても、負け方がよくない。
13残塁。
7回表、1死満塁のチャンスで、代打関本のタイムリー内野安打による1点のみ。

失点はピッチャーの暴投絡み。
ここに来て、ミスがどうこう、ということも言うのも無駄というものだろう。

初回の得点はいつもどおり。
ベイスターズ先発石田は、コントロールがままならない。
いきなりのフォアボール。
なのに、送りバント。

今季はこのやり方で通してきたので、今更変えることは出来ないのだろう。
1番バッターが出塁 → 送りバント → 3番、4番でかえす。
できれば5番も追加点。

こうなったら、最後までバント、バントで押し通す。
それくらいの気概でやってしまおう。

その割には、みんなあまりバントがうまくないのだ。
練習してるんだろうけど。

ゴメスが2安打。マートンが1安打。しかしまだまだ本調子じゃない。
というか、今季は多分このままなのだろう。
突然調子が上がってくるとは考えにくい。


上位チームがダンゴ状態で終盤を迎えているということは、どのチームにも突出した力がない、力の差がないということなのだろう。
ということは、何が起こってもおかしくない状況ではあるのだ。
できればいいことが起こってほしいけど。

もちろん、最後の最後まで応援しますよ。

2015年9月17日木曜日

阪神3-0中日(9月15日・甲子園)

これで負けたらいよいよ。。。というところで踏みとどまりました。
藤浪の好投のおかげ。
というより、今季のドラゴンズはどうかしていますね。
今までなら考えられないようなミス。
ゴロをエラー。牽制悪送球。
今までだったら、相手チームがドラゴンズ相手に緊張のあまり犯していたようなミスを連発。
しかもそれが失点に繋がるという、最悪のパターン。

相手チームながら、大野雄大がかわいそうでしたね。
藤浪と、どちらが調子が良かったかというと、大野のほうがまとまっていたような気がします。
しかし、藤浪を打ち込めなかったドラゴンズ。

勝負のアヤというか。

おかげで優勝争いから脱落せずにすみました(^◎^;)

2日休んで、金曜日からはどとーの12連戦!

最後のひとふんばり。

頑張って応援します。

2015年9月15日火曜日

中村紘子さん。

【コンクールでお会いしましょう-名演に飽きた時代の原点】中村紘子(中央公論新社)
【ピアニストという蛮族がいる】中村紘子(中公文庫)

なぜか「さん」づけにしてしまいますね。音楽家としての高みにいらっしゃる方なので、ついつい(いちおう音楽「も」しているものとしては)尊敬の表現をしてしまいます。

そして、この2冊を読んで感嘆。音楽のみならず文章もとても素晴らしいのです。

こういう、本業が作家でない人が書く文章となると(とくにこういう、ある一芸に秀でていて、その世界の裏側まで知り尽くしていると思われる人になると)、文章の上手下手よりも、その内容に目がいってしまいがちになりますし、書いている方も「こんな話がおもしろいでしょう」というような話しっぷりになって、それがちょっと「鼻につく」こともあるんですけれど、この方の各文章にはそういう「鼻につく」ムードがまったくありません。

といって、ただ「素人ウケする」話だけかというとそんなことはなく、いちおう音楽に詳しい(クラシックにも詳しいんですよ)わたくしなどが読んでも、面白い+ためになる、勉強になるはなしも出てくるわけです。

そう、一流の雑談でありながら、一流の音楽評論まで、同じ文章の中でやってしまうのですね。
これ、とてもとても並の人では出来ないことなのですよ。

さて2冊のうち「蛮族がいる」のほうがかなり以前に書かれたもの。ちょうどホロビッツが亡くなった時、ということです。
ピアニストの裏話、という要素が強いものですが、それぞれのピアニストを通しての文化論にまで行き着いているような気がしました。特に日本のピアニスト、久野久子、幸田延のくだりは、日本のクラシック音楽の裏歴史のようなものを見る思いがしました。

「コンクールで」は、表題どおり、現在の世界中で行われているコンクールの実情、その裏側(裏側ばっかりですね)を取り上げています。
コンクールの話も面白いのですが、副題にある「名演に飽きた」という表現がとても面白いです。というか、考えさせられます。

CDやネットの普及で、今や「完璧な演奏」はあたりまえ。「名演」などはゴロゴロ生まれてしまう。じゃあ聞き手は何を求めるのか。演奏「プラスアルファ」を求めているような気がする。という指摘。
確かに「物語」が多すぎますね。物語を持っている演奏家、音楽家が。

音楽はもっと純粋なもの、という考え方は、もう通用しないのかもしれませんね。
歌は世に連れ、だけれど。


島本理生・3題

【シルエット】島本理生(講談社)
【一千一秒の日々】島崎理生(マガジンハウス)
【リトル・バイ・リトル】島本理生(講談社文庫)

今まではあまり気にしてこなかったけれど、西加奈子があまりに絶賛するものだから、続けて読んでいるのです。

「シルエット」と「リトル・バイ・リトル」は、デビュー間もない頃の作品。まだ高校生とか、大学に入りたてとかの頃に書かれたものらしいです。

それにしてはできすぎではないかっ。
「シルエット」はまだ、話を作っていってる感があるけれど、「リトル・バイ・リトル」にいたると、設定だけがそこにあって、物語は勝手に進んでいくように見えてしまいます。
それって、もうすっかり馴れきった作家(いい意味で)の手腕ではないですか。

今読み終わっところなので、特に印象が強すぎるのかもしれないけれど、「リトル・バイ・リトル」は、大して特別な事件は起きないのに、読み終わったあとにいい気分にさせてくれる「何か」がありますね。

「一千一秒の日々」は新しい作品。連作で、一つの物語の脇役だった人が、次の物語の主役になる、という進み方。
あまり意外性はないのだけれど、こういうのを読むと、読みてはいつも「主人公」と「それ以外」を区別して読んでいるのだな、ということに気付かされます。
だから次の物語で、さっきの「脇役」が一人称ででてくると「?」と、まずは思ってしまうのですね。

でも考えてみれば、人生に「主役」や「脇役」はいないのですよね。誰もが自分の人生の主役なわけで。
そう思うと、世界は突然、平面の文章の世界から、立体的なものに感じられるのです。

しばらくは、島本理生につきあっていきそうな自分です。

2015年9月14日月曜日

阪神0-3広島(9月13日・甲子園)

いやはや。
今季、一番のしめどころ。のはずだった、甲子園6連戦(雨で流れて5連戦)でしたが。
結果は1勝1分4敗。

とほほのほ。

今日は全く打てず、でしたね。

「相手投手がいいから」

と言っていては、いつまでたっても相手チームのエース級と呼ばれる投手が出てきたら負ける、ということで。

そんな言い訳は通用しませんね。

守る方でも。エルドレッドの一発はまあいいとしても。
(それでも、初球でやられる、というのは3試合ともそうやったから、工夫がなかったのか)

ダブルスチールされて失点とは。
まさに相手の術中にはまってしまいました。

さらには。
2点差のままで9回裏にいけば、という思惑で投入したオ・スンファンが。
しかもツーアウトランナー無しからの失点でしたからね。

オ・スンファンも、連日のイニングまたぎで、疲れもあったと思うなあ。
それでも無理をさせて。
そして失点。

ううむ。。。。。

今週末からいよいよ最後の山場の12連戦があることを考えると。
あまり疲労を増すような采配はしないほうが良かったのでは、という気もするし。
いや、だからこそ、今日は何としても勝たなければならなかったのだ。そのための手は、尽くせる限りは尽くすべきだったのだ、という意見もあるでしょう。

タイガースベンチは、もちろん後者を選んだわけで。
だから5回裏の、代打・坂、というのもあったわけ。
と考えれば、今日の試合にたいする姿勢は、首尾一貫していたわけで。
ただ、それがはまらなかった。

そういうことですね。

残り試合数も少なくなってきました。
さて。
このまま最後まで、マートン、ゴメスの調子次第、という試合を続けるのでしょうか。
もちろん続けるのでしょうね。

ファンはただただ、祈るばかりです。
いろんなことを。。。

2015年9月13日日曜日

阪神2-2広島(9月12日・甲子園)

今日は昼間に用事があって、試合を見ていませんでした。
いやあ、見てみたかったなあ。代走・島本(^◎^;)

「ライト・西村」以来の盛り上がりだったようで(^◎^;)。

それでも勝てませんでしたね。
ちょっと、惜しいなあ。というか、まずいなあ。。。

能見で勝てず。
この3連戦、というか、ジャイアンツ戦を含めた甲子園6連戦で、せめて勝ち越さないことには、今後の優勝争いは厳しくなると見込んでいるのです。
この見込みは、まず間違いない。
で、昨日カープに負けてしまったので、せめて今日は勝たないと。
明日勝っても、5連戦で2勝2敗1分、ということは五分じゃないですか。
明日負けてしまうと。。。。

などと、ネガティブなことを考えてしまうファンです。
マエケンですしね。

2015年9月12日土曜日

阪神0-3広島(9月11日・甲子園)

行ってきました。今季2度目(たぶん)の甲子園。
天気が良くて、ライトスタンドの上段の席だったんだけど、とても涼しくていい気分でした。

ただし、試合は(-◎-;)

一番盛り上がったのが、9回裏、カープの投手が黒田から中崎に代わったところ、というのが情けない(-◎-;)

というくらい、黒田には手も足も出ない、という状況でしたな。
出塁したのは何人? 2塁まで行ったのがせいぜいだったのでは。

タイガース岩田も、相手が黒田ということで気合が入っていたのでしょう。
見事に空回りしましたね(-◎-;)
初回から、ピッチャーゴロを送球ミス。満塁のピンチ。
ここはなんとかしのいだものの。4回には同じく、自身の送球ミスから失点してしまいました。

やれやれ。

ぶたこは「フィールディングも技術のうち。投球だけじゃなくて、そういうのもちゃんと気合を入れて練習せなっ!」と鼻を、じゃなくて口を尖らせていました。

まったくもってそのとおり。

そして、前回の前田投手の時にも思ったけれど、いい投手は「ここ一番」の気合の入れ方が違いますな。
まあもちろん、その時の調子もあるでしょうが。
運もあるしね。

そうそう、今日はタイガースにツキがなかった。というのもありますね。
いいあたりが野手の正面。ポテンヒットになりそうな当たりが、意外に伸びて外野フライとか。

まあ、そういうのを含めて野球です。

2015年9月11日金曜日

阪神4-5巨人(9月10日・甲子園)

タイガースにとっては、惜しい試合でしたね。
あと一歩、届かなかった印象です。残念。

昨日同様、両チームともにミスがありましたが、昨日同様に、両チームともに気迫がありました。
見応えのある、良いゲームでした。
勝ちたかったけれどね。
狩野の代打起用は、ちょっと早すぎたのかなあ。まあ全ては結果論になりますが。

負けはしましたが、ジャイアンツを必死にさせたのは間違いないですね。
8回にリリーフの山口がまずい、とみると、さっさとクローザーの沢村を投入。
この原采配はどうなんでしょうか。
まあ、とにかく勝つ、とにかく0点で抑える、ということになれば、この選手起用は仕方がない、ということなのでしょうか。
それにしても、ジャイアンツの投手事情が、切羽詰っているというのは間違いないですね。
まあ、タイガースも似たようなものですが(^◎^;)。

しかしその中で、2番手で登板した二神が良いピッチングをしてくれたのが大きかったですね。
追い上げにかかれたのは、ひとえに二神がいいっピッチングをして、0点で抑えたおかげと言っていいと思います。
ちょっと疲れが見え始めたリリーフ陣に、若い二神、最近見なくなったけど歳内なんかが加わってくると、終盤の戦いに希望と期待が持てますね。そういえば松田はどうしているのかなあ。

2015年9月10日木曜日

【灯台守の話】ジャネット・ウィンターソン(岸本佐和子訳・白水社)

訳者のあとがきを読むと、どうやらジャネットはこの作品を書く前は、いろんな問題があったらしいですね。
確かに、一般に受け入れられやすい作家とは言い難いかもしれませんが。
それでも、言葉の力、物語の力を信じて書き続けた、という迫力のようなものがこの作品にはあります。

海辺の崖の家で生まれたシルバー。母親と二人暮らし。父親は、どこかの船乗り。名前も顔もわからない。
ある日母親は崖から転落(だと思う)。孤児になり都会で引き取られるが、養母は自分勝手でエキセントリック。逃げ出すように辿り着いた先は灯台守の家つまりは灯台。そこで一緒に暮らすことになったピューから、様々な物語を聞くことになる。

というあらすじのようなものを書いてみたけれど。いつものごとく物語の時間軸はあっちへ行きこっちへ行きするし、場面もあっちへ行き、こっちへ行きする。
だから、ひとつの物語に固執することも出来ないのですね。
それが気持ち悪いという人もいるでしょうが、じゃネットにとっては「それがどうしたの」ということなのでしょう。

物語には始まりもなく終わりもない。それは人生のように。あったこともあるしなかったこともある。これから起こることもあるし起こらないこともある。
その複雑さがたまらないですね。
わたくしは、好きです。こういう人。

阪神4-3巨人(9月9日・甲子園)

いやあ、しびれるような試合でしたね。
見どころ満載でしたし。

ちょっとしたミスが失点につながる。しかし、ミスをしても、あとのフォローができていれば失点は防げる。

両チームとも、ミスが有りました。
ジャイアンツ・マイコラスはまさかのボークから失点。
タイガース藤浪は、ピッチャーゴロ悪送球で失点したし。
オ・スンファンの犬生悪送球で、鈴木がサードまでいったときは、もうこらアカンと覚悟しましたがな。

しかし、そういうミス以上に、両チームとも「負けられない」という気迫のほうが優っていたような気がします。
ゴメスの走塁もしかり。藤浪のスライディングもしかり。鈴木だって、さすがのサード走塁です。

投手陣も、リリーフも含めて、だれひとり「逃げ」の姿勢はなかったですね。
だから見ていて気持ちのいい試合でした。

ああ、こういう試合が見たいのです。ずっと。
こういう試合を続けていってくれれば、プロ野球の未来は明るいのです。きっと。
さらにタイガースが勝ってくれれば、言うとこなし(^◎^)

2015年9月6日日曜日

対中日三連戦

中日0-3阪神(9月4日・ナゴヤドーム)
中日2-8阪神(9月5日・ナゴヤドーム)
中日5-0阪神(9月6日・ナゴヤドーム)

できれば三連勝といきたいところでしたが。
一昨日、昨日のゲームはよしとして。
今日のゲームはいただけませんね。

何より不可解だったのは、7回表の無死1塁からの送りバント。
6番今成が出塁しての、伊藤隼太の送りバントです。
で、1死2塁で藤井、岩崎とまわる。
ということは、当然どちらかで代打だろうなあと、おそらく見ている人はみんな思っていたはず。

ところが。
藤井はそのまま打って、ショートゴロ。ランナーは進塁も出来ず。
じゃあ岩崎に代打やろう。
と思いきや。
岩崎はそのまま打席に。

ううむ。。。。。

調子の良い岩崎続投、というのは、それだけだったら当然と受け止められるけれど。
だったら伊藤隼太に送りバントはないでしょう。

で、結局岩崎は三振。
そして続投した7回裏に、死球をきっかけにして満塁のピンチ。
で、投手交代。
安藤がマウンドに。

いや、7回表に代打を出さなかったんだから、ここはどこまでも、とは言わないまでも、失点するまでは岩崎でしょう。
で、安藤が登板したことで、ドラゴンズも代打森野。
で、初球にタイムリーヒット。

その後も安打を打たれて2失点。

さらに。
2点リードされた展開で、8回裏にマウンドに上ったのは福原。
「もう失点は出来ない」
と考えたのでしょうが。
1アウトも取れず、平田にスリーランを浴びて、勝負あった。

福原にはプレッシャーもあっただろうし、また「リードされている展開で」というモチベーションの難しさもあったと思うなあ。
そういう場面で登板して、しかも結果が出ず。
次の登板が心配です。

そんなこんなで、何をやっているのかよくわからない采配でした。
マートン、ゴメスも沈黙してしまっていたし。
いや、そういう時こそ采配の力で、と思うのですが。
このていたらくでは。。。

今週の、甲子園6連戦が思いやられます。。。

2015年9月4日金曜日

阪神5-1広島(9月3日・甲子園)

今更書くのも何ですが、野球というのは面白いスポーツです。
昨日のマエケンは、調子があまりよくなかったにもかかわらず、ここ一番の集中力で勝利しました。

今日のタイガース・藤浪は昨日のマエケン以上に、いやそれどころか、恐らく今季ないくらいにおかしかった。
初回からストライクが全然入らず。
三振をとれたのはひとえにカープ打線が直球狙いで、その直球がストライクゾーンに入らないので空振りしてしまう(^◎^;)という、ありえないくらいの「相手打線のおかげ」でした。

カープ・福井は、藤浪とは対照的にとても落ち着いているように見えました。
ただ、7回裏は、体力の限界に来ていたようですね。
代打・狩野にデッドボール、という時点で、本来なら交代だったでしょうが。
ちょっと引っ張りすぎましたね、緒方監督。
まあ、そのおかげでマートンのタイムリーにつながったわけですが(^◎^)

11奪三振と9四球という(^◎^;)、ええんか悪いんかどっちやねんという投球でも、藤浪は勝利できた、というのは大きいですね。

さて、打順です。
来日初の5番になったゴメス。
3番マートン、4番福留が打点を上げたのは嬉しいですが、それをもって「打順の入れ替えが功を奏した」とはいえないですよね。
ゴメスが打ってくれないと。
この打順で、調子を取り戻してくれることを切に祈ります。

それにしても。
今日のゴメスは右打ちが目立ちましたね。
だれかにアドバイスを受けたのでしょうか。
引っ張れなかったらゴメスじゃない、と思うのですが。
なにか理由があってのことなのかなあ。
ちょっと、そこらあたりも心配です。

2015年9月3日木曜日

阪神1-5広島(9月2日・甲子園)

ええようにやられてしまいました。
最初の失点は、カープの足を使ったトリックプレイ。ツーアウトとなってホッとしたところを狙われた、といったところでしょうか。実に見事でした。
そして粘りの菊池のタイムリーに、ここ一発「しかない」(^◎^;)エルドレッドの「ここ一発」(-◎-;)

対するタイガースは、無死二塁からの送りバント、犠牲フライによる1点のみ。
まあ、これが今年のタイガースのパターンですから。
今さらどうこうセヨとは言えませんけどね。
「とにかく1点とって、あとは守りぬく」
ということなんでしょうけど。

そうすると、今日みたいに追いつかれ追い越された時に、
「1点でも多く取りに行かねば」
ということができなくなっているように見えますね。
2回以降もチャンスはあったのに、あと1本、あと1打が出ない。

頼みの綱のゴメス、マートンが無安打では、まあ話にならないということですね。
ますます得点はできない。

いや、できると思うんですけど。
なにしろベンチが、クリーンアップにしか打点を期待していないように見えてしまって、そうなるとクリーンアップが打てないイコール点が全く取れない、ということになるんですよね。
相手ピッチャーがいいから、という言い訳はもういりませんね。
とにかく打って、点を取ってくれないと。
ドローンを飛ばして遊んでる場合ではないです。まったく。

2015年9月1日火曜日

阪神8-11ヤクルト(8月30日・甲子園)

8月最後の甲子園。しかし結果は、とほほな内容。

今季のタイガースの試合パターン(というか、和田監督の試合パターン)は、ランナーが出ればとにかく送りバント。そして続く打者(できればクリンアップ)でタイムリー。
そうしてあげた「1点」を、投手力と守備力で守りぬく。
という野球ですね。

良くも悪くも、それが今季の(和田監督の)勝負のパターンなのであります。
で、そうなるとハナから得点力を求めてはいないわけで。
頼みの綱は投手を中心とした守り、なのですね。

だったら、マートンはいかに。
伊藤隼太はいかに。
サードは新井良太よりも今成亮太(昨日はエラーしたけど)でしょう。

どこか一貫性が見えないような気がします。

さて、そうやって「守り勝つ」野球なわけですから、投手が崩れるとどうしようもないわけですね。
特に今、先発が崩れると、2番手、3番手といった投手力ががたっと落ちているのが現状なので、こういう大量失点につながってしまいがちです。

打つ方はといえば、まあこういう試合のやり方なので、序盤で大量点、ということは滅多になく。特に相手投手がエース級になると、全く手も足も出なくなるのが今年の傾向であります。

で、これから。
優勝争いということになると、当然相手チームはエース級の投手が出てくるわけで。
そうなった時に点が取れるのか。
まあ「1点」をとって守りぬく、ということがどこまでできるのか。

投手は、ひとりで1シーズン10勝もすればいいところ。今の野球ではね。
ということは、今タイガースには4人の「信頼できる」先発投手が居るわけですが、それだけでは40勝しかできないわけで。
あとはなんとか、打って勝たないと。
と思うのは素人の考えなのでしょうか。

まあ今年、これから戦い方を変えるということはできないでしょうから、ちまちまと点を取る、取った点を守りぬいて、少ない点差で勝つ、という試合を続けていくのでしょう(勝つときは)。
負けるときは。。。。昨日のパターン(-◎-;)。

終盤に見せた集中打。そういうこともできるチーム力、選手の力はあるはず。
これ、来年に活かしてほしいなあ、と思います。
(もう来年の話をしている(-◎-;))